ふたり、溺愛中
第13章 心の本音と、初めてのキスとキス
電車に乗って、家に帰りついたのは、もう深夜。
お風呂も入って、バスローブでベッドに転がったの。
「ふ……」
いっぱい泣いたり不安になったりで心がくたびれちゃったけど、悠さんのかっこいい所や、知らなかったホストさんの苦労を聞いて、胸がいっぱい。
眠気も襲ってこなくって、時計の針は0時を通り越し、1時 2時を指した。
そして3時が過ぎたところで_____
__パタン
カタッ
玄関の方から聞こえてきた音に、ハッとして身を起こした。
(…こんなに遅い時間に帰ってくるんだ)
ドキドキと、鼓動が早くなってくる。
お昼の頃は、不安でたまらないから早く優しく抱いてもらいたいって思ってた。
でも夜には、ショックで会うのが恐くもなった。
…それで今は、どんな気持ちなんだろう。
「………………」
遠くから、シャワーの流す音が聞こえてきた。
悠さん、私はもう寝てるって思ってるよね。
不安感は拭えない。
けど、やっぱり早く会いたい。
会って、お話がしたいの。
私はベッドからおりて、リビンクの方へと足を向けた。