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ふたり、溺愛中

第13章 心の本音と、初めてのキスとキス

「悠さぁん!」

「わっ、優!?」



私は悠さんの首に両腕をまわすと、ギュッと引き寄せるように抱きついた。




ん…シャワー後のちょっぴり火照った体温に、ソープの香りを感じる。

でも一番に感じるのは、悠さんの感触。





「…ごめんなさいっ
私、悠さんの事をちゃんと信じてあげれなかった。
悠さんはこんなにも私の事を想ってくれてたのに、私は……っ」



ぽろぽろと、大粒の涙がどんどんこぼれていく。

悠さんの気持ちを聞けて嬉しかったのもあるけど、私の心の狭さに悔しかったのもあるの。


だって、あんなに悠さんは「どうか信じて」って言ってくれてたのに、私は信じてあげる事ができなかったんだから。





「違うよ、優。優は何も悪くない。
僕が、優を不安にさせたんだ。
ごめんね。ごめんね…」





ギュウウっと、今度は悠さんの方が私の身体を抱きしめ返してくれた。


するとお互いの身体が密着して、途端にものすごい安心感を覚えたの。


こんなにも心と身体が寄り添えたの、すごく久し振りみたいだぁ。





「…さっきまで優を抱きたかったんだけど、今夜はこのまま一緒に寝てしまいたいな」


「私も…私もそうしたいっ
悠さんの腕の中、すごくあったかいんだもん!」



「うん、決まりだね」







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