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ふたり、溺愛中

第14章 紫の憂鬱

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「__________…」



「あ、おはよう。悠さん」




深い眠りから覚め、ゆっくりとまぶたが開いた。



すぐ側には、愛おしい彼女が僕に可愛らしい笑みを見せてくれる。







「今日は起きるの早かったね。
よく眠れた?」



まるで悪夢にでもうなされていたようだったのだが、彼女の笑顔を見た途端、それももう忘れてしまった。


目が覚めて、彼女が…優が側にいてくれれば、それだけで幸せなんだ。





「おはよう、優。
でも、まだちょっと寝足りないみたいだ。
…ねぇ、僕の側に来てくれないかな」


「なあに、悠さん?」



顔を覗かせてきた優を僕は、そっと引き寄せて腕に抱いた。


ギュッと抱きしめると、心がじんわりと癒されていくのがわかる。





「…よかった。
今日も優がいてくれる」


「悠さん?」



この仕事をしていると、身体も精神もキツい事は多々あるけど、それでも僕は頑張っていくよ。

だって、優がいるんだからね。





「今日は、夕方まで優との時間を作ったんだ。
何か、美味しいものでも食べに行こうか。それとも?」


「あー…あのね、悠さん。実は……」






けれども、優の次の言葉で、僕は考えを改める日が来たんだ________。










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