ふたり、溺愛中
第15章 ふたり、溺愛中
朝起きて、隣を見ると、世界で一番大好きな旦那さまが眠っている。
私の旦那さまは夜遅くまでお仕事だから、朝はちょっぴりお寝坊さんなの。
「さぁってと」
私は先にベッドから降りると、お洗濯から始め、それから着替えをした。
お洗濯が終わると、洗濯物をかごに入れてベランダに持っていき、せっせと干す。
その後、コーヒーを淹れる為のお湯を火にかけたところで、私は旦那さまが起きたか様子を見ようとベッドルームへ戻ってみた。
「ん…優……?」
「あ、おはよう。悠さん。
今日は起きるの早かったね。
よく眠れた?」
ちょうど目を覚ましたみたいの旦那さま…悠さん。
けれども悠さんは身を起こさずにベッドに転がったまま、両手をひろげて私に向けたの。
「おはよう、優。
でも、まだちょっと寝足りないみたいだ。
…ねぇ、僕の側に来てくれないかな」
「なあに、悠さん?」
なんて言いつつも、ギュッと抱きしめてくれるのはわかってるんだぁ。
ドキドキしながら、私はベッドにあがって悠さんの腕の中に入るの。