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ふたり、溺愛中

第15章 ふたり、溺愛中

ふわりと包まれた私の身体。

ギュッと抱きしめられると、幸せいっぱいになるの。





「…よかった。
今日も優がいてくれる」


「悠さん?」



どうしたんだろうと思ったのも初めだけで、その意味はすぐにわかった。

だって、私だって思うんだもん。
今日も悠さんがいてくれるーってね。





「今日は、夕方まで優との時間を作ったんだ。
何か、美味しいものでも食べに行こうか。それとも?」



「あー…あのね、悠さん。実は……」





いいかけたところで、キッチンからピーッとお湯の沸いた音が聞こえた。



「大変!
火をかけたままなの!」




私は急いでキッチンへ走り、コンロの火をとめた。

ベッドでイチャイチャしてたもんで、火事になりましたなんて、シャレにならないよぉぉっ





「あちち…っ
でも、ちょうどコーヒーと紅茶ができちゃった」





カップにそれぞれを注ぐと、お盆にのせてベッドルームに戻った。

シーツに溢さないように、気を付けて飲まなきゃね。





「ごめんね、悠さん。
コーヒー入ったよ」



悠さんにはいつものようにコーヒーを。

私は…紅茶にしたの。





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