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ふたり、溺愛中

第1章 お見合い結婚、しました

「ふふっ、それは確かに優の言う通りだ」

(わぁ…!)





ふわりと笑った小鳥遊さんの笑顔に、思わずドキリとした。


それでなくとも超絶美形の小鳥遊さん。
今までの人生で男性との縁もなかった私のすぐ側で、こんなイケメン男性が私に笑いかけてくるなんて!!



(ひゃぁ…///)




これが現実だなんて、未だに信じられない!

そう思っていた私に、小鳥遊さんは更に信じられない事を言ってきたのだ。






「優、………キスしていいかな」


「へ、へぇぇぇぇ!!?」




冗談だ。
きっと冗談だよぉ!



…なんて考える間もなく、冗談なわけない事に気付く。
だって、私たち夫婦なんだもん。







「優、もしかして…キスした事ないとか?」

「えっと、その、あの……っ」




子どもじゃあるまいし、ヴァージンどころかキスもした事ないなんて言ったら笑われちゃう!?

どうしよーう!!








「………ふっ、かわいい」

「へ?」




笑われたのは確かみたいだけど、でもそういう笑われ方じゃあないみたいだった。

そしてどういうわけか、小鳥遊さんは私と向かい合うようにして肩を抱くと、そっと顔を近付けたの。






「優のいろんな初めてを、僕にちょうだい。
ゆっくり、ゆっくり夫婦になっていこうね」

「ん………………」





ふわりと重なった唇は、私には初めての感触で。




柔らかくって、優しくって、あったかくて。
それから、スゴく心地いい気持ちにさせられたの…。















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