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ふたり、溺愛中

第4章 幸せな贈り物

私と重なるように、悠さんの身体がのしかかった。


合わさった身体がお互い軽く汗ばんでいて、ピタリと密着する。





「はぁ…はぁ…はぁ……」





息もまだ落ち着かなくて、呼吸の度に上下に揺れた。



ドキンドキンって聞こえてくる鼓動がお互いどちらのものなのかわからないくらい、私たちは一緒に余韻に浸っていたの。







「…ふっ、あははっ」


「悠さん?」



ふと、突然笑いだす悠さんに、私は目を丸くした。


え? 何がそんなに可笑しかったの?






「ごめんごめん。変な意味じゃないよ。
ただね、こんなにも夢中になれた事なかったなぁってね」




肘をついて顔を起こした悠さんは、今まで見せた優しい笑みとは全然違う、思いっきり顔を崩して笑ったのだ。


こんな顔、初めて見た……!





「もっと楽しもうと思ってたんだけどね。優があまりにもかわいい声で鳴きながら感じてくれるから、僕も理性が保てなかったよ」



「そ そんな事…///」




優しくって包容力があって、とっても柔らかい笑顔を見せてくれる悠さんだけど。

きっとまだまだ、私の知らない部分があるんだと思うの。






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