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ふたり、溺愛中

第5章 ひとりぼっちで×××

――それは、悠さんと一緒にブランチをしていた時の事だ。





「新婚旅行!?」



この突然の結婚で、当たり前のようで特に頭にもなかったその4文字に、私は驚いて声をあげた。




「旅行って言っても、一泊の国内旅行なんだけどね」



「そんなの、気にしてないよぉ!」



「あはは。
仕事が始まったら、しばらく長い休みは難しいだろうからね。
だから今のうちに、ふたりで旅行なんてどうかなって思うんだ」



「うん、行きたい!」




わぁ、悠さんと一緒に旅行かぁ。
旅行だなんて久しく行ってないから、それだけでもワクワクしちゃう!



それにいまは、こうしてふたりで毎日のんびりラブラブできてるけど、休暇が終わったら悠さんもお仕事が始まっちゃうんだよね。


ええと…悠さんって、どんなお仕事してるんだっけ?







「よかった、喜んでもらえて。
行き先は優の行きたいところにしよう。
どこがいいかな?」



「あ、うん。
じゃあ、旅行雑誌でも買って、一緒に選ぼ!」



「わかったよ」





悠さんは年商3億を稼ぐ社長さんって話はお見合いの時に聞いてたけど、職種までは具体的に聞かなかったなぁ。


いまは休暇中だから、お仕事の話なんてしない方がいいよね。


落ち着いたら、教えてもらおう。






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