ふたり、溺愛中
第6章 甘えて、甘えさせて
「…………う…ん…」
夢の中から、ゆっくり目が覚めていく感じ。
お布団があったかくて気持ちいいから、もう少し寝ていたーいって思うんだけど。
でも、そろそろ起きなきゃーって気持ちと格闘するの。
カーテンの隙間から朝陽が漏れていて、朝が来た事を告げてくれてる。
あーん、やっぱり起きなきゃいけない時間だよね。
「おはよぉ、悠さん」
私は、隣で寝てる悠さんにあいさつをした。
今日は、ふたりでどこか遠くへ遊びに行く日。
できたらどこか旅館にでも一泊したいけど、特に予約も入れてないから予定は未定。
でもいいの。
悠さんとふたり一緒なら、それだけで私は十分楽しいもんね。
「ん…、優…………」