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ふたり、溺愛中

第6章 甘えて、甘えさせて

「…悠さん」



「______…」





苦しくて返事ができないのか、眠っているだけなのかわからないけど、呼びかけに無言で返ってくると不安が倍増する。




どうすればいいの?
私には、何ができるの?



甘えてもらおうなんて簡単に言ったけど、私にできる事なんて結局ロクにないんだ…。

そんな現実を思い知ったような気持ちだった。







「そうだ…っ」



私は熱い息を吐く悠さんに顔を寄せた。




悠さんを苦しめてる病気を私に移す事ができたら、悠さんも少しは楽になれるのかもしれないよね。


だから_____






「_____ん…」







重ねた唇は、いつもよりもずっとずっと熱くって。



かかる息の熱さも、ツラさを示すようだったの。







(私にできる事は、これくらいしか思い付かない。
どうか悠さんの苦痛が、少しでも私に移って楽になれますように…!)





熱い唇を割り、私は舌を悠さんの中に押し込んだ。





(中も、熱い…っ)




舌を絡ませるようにして、唾液も混じり合うように。

いっぱい、いっぱい、かき回して_______…っ















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