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特別捜査密着24時【野村忠信】重なる吐息

第1章 重なる吐息

「楽しそうだね」

そう言いながら、忠信さんがにこやかに寝室へと入ってくる。


既に宇治抹茶の番組も終わり、テレビでは恋愛物の映画が流れていた。


「この映画、初めて観るけどすごくロマンチックで素敵!」

「じゃあ、僕も一緒に観るかな」


忠信さんは当たり前のように、同じベッドに入って私の腰に腕を回す。

私もそれを当たり前のように受け入れ、寄り添う。


「もう読み物は終わったの?」

「うん」

「捜査資料?」

「企業秘密」


2人で過ごす穏やかな時間。

今は、上司でも部下でもない。ただの婚約者。



ふと、テレビで流れる映画のキスシーン。

忠信さんの唇が、私のそれに重なる。


キスはどんどん深まり、忠信さんの舌が私の唇を割り、彼の熱い吐息にクラクラしながらも、私もそれに応える。


互いの吐息が混ざり合う中、忠信さんはテレビのリモコンを手でまさぐるとオフにした。


そして、手で指で私の身体のラインをなぞると、私の上着の裾から忠信さんの手が入り素肌を撫でる。


「忠信さ、ん••••••夕飯は」

「後で食べるよ」

急くように私の服を脱がしながら、忠信さんの素肌も少しずつ露わになっていく。

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