暗闇の中の一等星
第3章 母親の記憶―紗希の過去―
紗希は日々、自分を責めた。あの日、学校に行かなければ、早く気づいてあげれば、そしたら助かっていたのではないか。
私が殺したんだ。なんだか、
「私はもうあなたの母ではありません」
そんな風に責められている気さえしてきて。紗希にとって居心地が悪かった。
それからだ。紗希が他人からの愛を求めるようになったのは。
チャットをしては恋人を探した。ただ誰かにそばにいて欲しくて、寂しさを埋めてもらいたくて。
だけど、紗希の恋は一時だけでうまくいかなかった。私は幸せになってはいけない人間なんだ。次第にそう思うようになっていた。
そんな中で月日は流れていき、紗希は専門学生とバイトを両立する忙しい毎日を送るようになった。ほんの半年ほど前のこと。
真治に出会い、紗希は似た者同士なところや優しさに惹かれた。
それからの毎日は喧嘩こそあったにしろ、キラキラと輝いて。
なのにどうして今はこんなに傷ついているのだろう。
「母のせいにして逃げている」
紗希は傷ついているのではない、心の奥を当てられたことに苛立ちを覚えたのだ。それは正論で、だから反論などできるはずもなく。
だから泣いていた。たくさんの涙を流し、疲れた紗希はいつの間にか眠りに落ちた。
私が殺したんだ。なんだか、
「私はもうあなたの母ではありません」
そんな風に責められている気さえしてきて。紗希にとって居心地が悪かった。
それからだ。紗希が他人からの愛を求めるようになったのは。
チャットをしては恋人を探した。ただ誰かにそばにいて欲しくて、寂しさを埋めてもらいたくて。
だけど、紗希の恋は一時だけでうまくいかなかった。私は幸せになってはいけない人間なんだ。次第にそう思うようになっていた。
そんな中で月日は流れていき、紗希は専門学生とバイトを両立する忙しい毎日を送るようになった。ほんの半年ほど前のこと。
真治に出会い、紗希は似た者同士なところや優しさに惹かれた。
それからの毎日は喧嘩こそあったにしろ、キラキラと輝いて。
なのにどうして今はこんなに傷ついているのだろう。
「母のせいにして逃げている」
紗希は傷ついているのではない、心の奥を当てられたことに苛立ちを覚えたのだ。それは正論で、だから反論などできるはずもなく。
だから泣いていた。たくさんの涙を流し、疲れた紗希はいつの間にか眠りに落ちた。