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暗闇の中の一等星

第5章 いつかの涙は笑顔に繋がる―母親の記憶リメイク―

 次の日の朝、私はテストのため、学校に向かった。

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

 まさかこれが最後になるなんて思いもしなかった。

「ただいま」

 私の声に返事はなく、二階に上がると母はうつ伏せでいた。私は寝ているから起こさないようにと一階に降りテレビを見る。

 一時間ほどして、中々起きないな~とか思いながら、横にある机にふと目を下ろす。それを見た瞬間、私は慌てて二階に上がった。そこにあったのは、大量の薬の飲み後と飲料水だったから。

 私が顔色を覗き込むと、母は真っ青で。急いで、父に電話をかける。

「もしもし」

「お母さんが……お母さんがね……どうしよう……」

 父の声を聞くと涙が出て、止まらなくなった。頭の中をうまく整理できない。

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