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暗闇の中の一等星

第2章 生きてこそ―似たもの同士な二人―

 それから、俺と紗希はお互いを想い支えあって共に生きた。




 そして今年の冬――。


 俺は天体望遠鏡を持ち田舎に向かった。今までと違うのは紗希がいること。一人じゃないということ。


「ねぇ、真治?」

「ん?」

「あの時はありがとう」


 紗希は照れながら言う。

「こちらこそ、ありがとう。居てくれて生きていてくれて」


 星空の下、俺は紗希に唇を重ねた。生きていたからこそ、出会えた大切な人。俺は一生、紗希を愛することを誓う。共に幸せになることを願う。


 生きてこそ今、ここから始まる。似たもの同士の二人だからこそ飾ることなく、ありのままの自分でいれる。


 この出会いに感謝してこれからも俺は生き続けよう。例え何があろうとも。


End

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