テキストサイズ

Sweet love story~君に捧げる詩~

第6章 行きつけの店で

「んで由璃ちゃんってどんな曲が好きなん?」

悠が聞く。

「私は、bitter sweetの月空とかが好きです」

地元バンドのマイナーな曲だ。あまり知られていない。みんな知らないだろうなとか思いつつ言ってみたが

「いいよねぇ~bitter sweetの月空」

そう言ったのは苺と優美だ。

「知ってるの!?」

「うん、いいよね」

優美も結構、綺麗な声をしている。

「月空のサビが好きなんだぁ~」

「いいよね。苺の歌う月空は最高だよ」

「本当に??歌ってみて!!」

「イチゴもらったしいいよぉ」

そう言って苺はサビを歌い出す。すると……騒がしかった店は苺の透き通る綺麗な声で静まり返った。

「~♪君は今 幸せなのかな?
君はあの月空の日 覚えてるかな?
今日はあの月空の日と似ている
月空があの日の君を連れてくる
愛してる
月空通して君に伝えるよ~♪」



苺が歌い終わると盛大な拍手がされた。
「苺ちゃん、凄いね!!うまいよ」

私は本心でそう言った。

「ありがとう」

苺は少し照れているようだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ