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Sweet love story~君に捧げる詩~

第9章 仲直り

「真剣だから。真剣に曲作りたいし真剣にバンド活動したいって思う。

もっとメンバーのみんなと仲良くしたいって思う。

生半可な気持ちじゃない。本気だから。
たとえ友子と友達やめなきゃなってもメンバー兼マネージャーになるの辞めないから。

ファンだからとかそんなんじゃないから。用事は、それだけ。じゃーね」

私は、一気に言った後、屋上を去ろうと思って友子に背中を向けて歩きだした。

「由璃っ!!」

友子の呼ぶ声が聞こえて振り返った。

「ごめんっ!!由璃がファンで抜け駆けしたなんて思って。

由璃に色々ムカついたけどそれは、ただの嫉妬だった。

由璃の本気の気持ち届いたから。ちょっと寂しいけど頑張って。応援するよ。由璃、あたしのこと許してくれる?」

友子の目は、さっきまでの冷たさがなくなっており、涙目になっていた。

「友子……わかってくれてありがとう。友子とは、ずっと親友でいたかったから」

私も涙目になった。

「私もだよ。由璃、ごめんね。わかってあげなくて」

友子が泣いた。

「ううん、こっちこそごめんね。友子が先にファンになったのに」

私も泣いた。

「「いいよぉ」」

「「うぅ……ぐすっ」」

友子と私は大泣きした。

まぁ、その後の授業をサボったことは、言うまでもないだろう。

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