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君とずっと

第2章 日課





「あ、ちょっと、待ってよ〜」

絢音の待ってに耳を貸さず、私は黙って足を進めた



「あたし、雛のこと応援してるんだよ?」


と、ガッツポーズをしながら、早足の私を追いかけながら言ってきた


「ほっといてよ…」


私は前を向いたままつぶやいた



「え?雛?怒っちゃった?」

「怒ってはないけど……」



(怒ってはいない。怒ってはいないけど、バレていたことへの恥ずかしさとちょっとからかわれているような気がして素直に受け止められない……)




絢音はわかってるのかな?




彼とは話したこともないけれど


それでも




私が本気で、西崎くんのことが『好き』……ってこと





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