
君とずっと
第6章 告白
「天海が遅いんじゃない?」
やっとのことでたどり着いた答えがそれですか……。
じゃあ、答え合わせ
「私は女の子、西崎くんは男の子。身長だって全く違うでしょ?」
西崎くんは自分と私を比べた
「10cmくらい違う、天海、ちっちゃいな」
「男子と比べないでもらえる!」
私はちょっと冗談混じりで強く言ったのに、西崎くんは本気で捉えちゃったのか、すごく沈んでいる
なんか、かわいく見てきた
「まぁ、いいよ。身長が違えば足の長さも違う、ゆえに、歩幅も違う、だから、歩くスピードが私の方が遅いの」
「なるほど……」
西崎くんは本気で感心している
そして、私に謝ってきた
それからは、私に歩幅を合わせて、進んでくれた
私たちはしばらく黙ったまま歩いた
私は話題を探すが見当たらない
すると突然
「ごめんな、天海」
謝られた
