
君とずっと
第6章 告白
玄関についた
すごい形相で私をにらんでいる人がいる
私は恐れつつ近づく
「遅い!あと、走るな!」
私はうつむいたまま、黙っていた
遅くなったのを怒られるのはいいけど、
"走るな"ってなんなの!?
「ったく、心配しただろ……、また倒れたらどーすんだよ……」
「え?」
「さっさと帰るぞ」
心配……してくれてる?
西崎くんが私を……///
そう考えてしまった私は顔を赤くした
「西崎くん」
私の前を歩いている西崎くんを呼んだ
「ん?」
西崎くんは振り向き、2、3m離れている私に驚き、私に駆け寄った
「なんでそんなに離れてんだよ」
西崎くんはキレ気味に言った
……あれ?キレてると言うか……ふてくされてる?
「西崎くんの足が速いからだって」
私は普通の理由を答えたつもりだった
しかし、西崎くんには理解できなかったらしい
眉間にシワを寄せ、考えている
西崎くんって……不思議。
