
君とずっと
第6章 告白
「オレの口の悪さ、怖いか?」
西崎くんが私の方を向いた
私を見て固まった
「何で笑ってんだよ……」
そう、私は西崎くんの不器用さを知ってからニヤケがおさまらない
西崎くんは困った顔をしている
「オレ、おもしろいこと言ったっけ?」
「ううん、言ってない」
さらに西崎くんの表情が険しくなる
「私ね、西崎くんって誰にでも話しかけるフレンドリーな人だと思ってたの」
西崎くんの表情が驚きに変わった
「なのに、女の子と関わったことないとか言うからさ、おかしくって」
やっぱり私はニヤケが止まらない
「そんなに気にしなくていいよ、最初は驚いたけど理由聞いたらなんか……ふふっ」
「え、なんだよ!」
西崎くんは、「なんで、なんで」と子どものように聞いてくる
でも、教えられないよ
だって
『なんか、かわいくて』
なんて言えないもん
「ねぇ、天海!なんか何なの?」
「ひみつ〜」
私は人差し指を口にあて、ニコッと笑った
