
君とずっと
第6章 告白
〔放課後 ベランダにて〕
西崎くん……私……あなたが好きです
ずっとあなたを見てきました
ちゃんと、ケジメつけてくるね
「よし、行こう……」
〔テニスコート前〕
部活の終わり時間になりテニスコートから人が次々と出てくる
雛の緊張は人が出てくるにつれて高まっていった
最後の方になり健が出てきた
「た、健くん……!」
緊張で声が詰まってしまった
まともに顔を見ることができない
「雛ちゃん……」
「あ、あの……その……」
言うって決めたのに言葉がでない
その時、言葉を発したのは健くんだった
「ちょっと待ってて、支度してくる」
健くんはいつも通りの笑顔を向けてくれたが、少し元気がないように感じた
「お待たせ、行こうか」
「うん」
