君とずっと
第6章 告白
二人は家に向かって歩いた
雛は健の一歩後ろをいつ言おうかと考えながら歩いた
会話は「最近暑いね」などのちょっとした話を健がしたのみだった
ついには家の前まで来てしまった
しかし、雛は無言で立ちつくす
健は雛がしようとしていることを察しているのか、黙って雛を見つめている
「………健くん!」
「何?」
雛がついに口を開いた
「あのね、告白の……返事……」
健が雛をじっと見つめる
雛は一度下を向き、深呼吸をしてから健に向かい合った
「健くん……ごめんなさい!」
雛は深く頭を下げた
目を閉じ、ずっとその体勢のまま健の返事を待った