君とずっと
第6章 告白
「嬉しくて、ほっとしたというか……」
健はじっと雛を見ている
雛は話を続けた
「私、好きな人いるから、断らなきゃいけないんだけど……だけど、もし健くんが病んじゃったらどうしよう、とか考えちゃって……」
雛は健に笑顔をむける
「だから、だからね、健くんが……健くんが友達でいて欲しいって言ってくれて……すっごく嬉しいの」
その瞬間健が雛に抱きついた
「……………」
雛は驚きで声が出なかった
「ごめん、雛ちゃん……今日だけ許して」
雛は黙って頷く
そして、しばらくの間そのままでいた
「今日はありがとう、また明日ね」
「うん、また明日」
二人は手を振り、それぞれの家に帰って行った