君とずっと
第7章 本命
〈ピピピピピピ……バシッ〉
「う〜ん………あと5分………あっ」
〈バタバタバタバタッ〉
「おはよう」
「おはよ〜、今日は早いのね」
「うんっ」
今日は私が健くんより先に待ってようと思ったのに……
いつも通りじゃないか!!
「いってきます」
ドアを開けるといつも通り、健が玄関の前に立っている
そして
いつもの眩しい笑顔を向けてくれている
「健くん、おはよう」
「おはよう、雛ちゃん」
学校に向かっているといつも通り、ファンクラブの皆様から挨拶が飛んでくる
そして私には
殺気にも似た寒気が飛んでくる
この前のファンクラブ事件があり、やっとこの寒気の正体がわかったのだ
………この人たちはずっと私にその視線を送り続けるのかな
あれだけ言ったのに……
やっぱりバ……
「雛ちゃん」
「あ、はい」
「この前、出掛けた時の写真あげる」
健は封筒に入った写真を雛に渡した
「ありがとう」
そんなこんなで学校に着いた