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君とずっと

第3章 出会い





〔in 教室〕



「はぁ…はぁ…」

(はぁ〜びびった
いきなりコケるんだから…アホか!!)



「助け逃げboyくん、おはよ!」


そう言って彼に爽やかな笑顔をむけた


「なんで知って…」

「俺ちょうど反対の歩道にいて、見ちゃった」

「うわ…最悪…」


彼は本当に嫌そうな顔をしている



「いっつもそうだよね〜」

「ほっとけ」

彼は男の子にそっけなく返した


「じゃあさ、女子のどこが嫌なの?」

「別に女子は嫌じゃない」



この答えに男の子はきょとんとしている


「う〜ん…なんて言うか、ケガしたやつほっとけないんだよね」

と、ちょっと照れながら彼は言った


「ぷっ、でもさぁ逃げなくてもよくない?」



「…お礼言われんのが嫌」

恥ずかしそうに彼は言った


そして、男の子は


「何それ?変なの〜」

と、大爆笑している


「う、うっせー!!」


彼は恥ずかしくなって顔を真っ赤に染めた




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