君とずっと
第3章 出会い
「健様ぁ、おはようございます!!」
「おはよう、みんな」
そして、沢村くんはあのキラッキラの笑顔をみんなに向けた
「キャーーーーーーー!!」
教室中に黄色声が響き渡った
「あれが沢村くんで、まわりのが健様ファンクラブの人たち」
「…………」
私は唖然としてしまい、声もでなかった
あんなすごい人に助けてもらったなんて……信じられない……。
まさか、夢だったのかも……。
「ねぇ、ちょっと雛!!」
絢音は私の腕をバシバシと叩いてきた
「え?何?痛いんだけど」
「何じゃないよ!!こっちに沢村くん来たってば〜!」
絢音が興奮して私の体をゆさゆさと揺らしてきた
「…………え!?」
向こうから近づいてくる人影
まさか、私の方に来ているわけがない
しかも、会ったのなんてほんの10数秒だけだ
覚えているわけがない