
君とずっと
第3章 出会い
そう思っていたのに……
「えーっと…昨日の階段の子だよね?」
「あ、は、はい!!」
覚えていてくれた
私は思わず大きな声で返事をしてしまった
「ふふっ、かわいい」
かわいいだなんて、言われたのは何年ぶりだろう……。
「う〜ん……何ちゃん?」
「2年2組の天海雛でふっ!!」
噛んだ……。
かわいいに気をとられすぎた…。
「雛ちゃんか……かわいい」
「///…………ふぅ〜」
(ダメだ…落ち着かないと…お礼言いに来たんだから…)
「雛ちゃん?」
「沢村くん!!」
「何?」
「昨日はありがとうございま……した……」
あのキラキラスマイルで見つめるから…私の語尾は小さくなった
恥ずかしくて死にそうだ
