
君とずっと
第4章 衝撃
「この角の家が雛ちゃん家でその隣が僕の家……びっくりだね」
沢村は苦笑している
それにつられて私も苦笑いをした
今まで出会わなかったことが奇跡だ
「あ、じゃあさ、朝一緒行かない?」
「え?」
私は沢村くんの突然の提案に驚いた
「あ……雛ちゃん部活やってないから朝練ないのか……」
沢村くんは自分で提案したあと、そう言って考え込んだ
「ごめんね、今のなし、聞かなかったことにして」
そして沢村くんは私に笑顔を向けた
「あ、でも私……」
「いいよ、朝早く起きるの大変でしょ?」
「…………」
実際のところ私は朝が苦手なので何も言い返せなかった
「じゃっまたね、バイバイ」
「ちょっと待って!!」
少し寂しげに私に手を振る沢村くんを見て、止めずにはいられなかった
