
君とずっと
第4章 衝撃
「おはよう、雛ちゃん」
沢村くんはいつものキラキラスマイルで挨拶してくれた
「おはよう、遅くなってごめんね」
「ううん、大丈夫。さぁ、行こっか」
「うん」
少し歩くと同じ中学の人がたくさんいた
「あ、健様だわ。おはようございます!!」
「おはよう」
そして、キラッキラの笑顔を向ける
「キャーーーーーー!!!」
こんな感じなのが30人ほどいた
―――ゾクッ…。
なんだろう……背中に寒気が……。
健様ファンクラブらしき人たちに会ったあとは必ずと言っていいほど、寒気が走るのだ
「健!おはよう」
「おはよう、部活頑張って」
「おまえもな、じゃっ」
「ありがとう」
こんな感じのも10人ほどいた
(沢村くんって人気なんだなぁ……まぁファンクラブがあるくらいだもんね)
こんなことを考えたり、沢村くんと他愛もない話をしたりして学校についた
―――ゾクッ…。
まただ…。
私は後ろを振り向いた。しかし、私を見ている人なんて見当たらなかった
「雛ちゃん、どうかした?」
「ううん、大丈夫」
「そっか」
殺気のような寒気
私は沢村くんに心配させまいと、黙っていた
