
君とずっと
第5章 気持ち
「天海」
「何?」
私は西崎くんに笑われたことと恥ずかしさで少し不機嫌だ
「もう一回」
西崎くんは笑いながら私にお願いした
「西崎くん……いい加減にしてよ!!ちゃんと教えてくれるって言ったくせに!!」
「ごめん、ごめん。こんなに出来ないとは思わなかった」
私はふてくされて、その場にしゃがみこんだ
「ごめんって、もう一回やろっ」
「いや」
「ちゃんと教えてあげるから、しっかりやるからさ」
西崎くんは一生懸命に説得してくる
「う〜ん」
「な?やろっ?」
そう言って、私に立つようにと手を差し出してくれた
「じゃあ、やる」
私は西崎くんに引っ張られ、立ち上がり、ボールの前に立った
「しっかりボール見て、目つぶっちゃダメだぞ、思い切りいけ!!」
「わかった!」
