
君とずっと
第5章 気持ち
「天海だってパスくらいはできるよな?」
「…………無理」
「大丈夫だって!オレが教えてやるから」
「……うん」
「じゃあ一回置いてあるボール蹴ってみるか」
「うん、やってみる」
「オレに向かって蹴ってみろ!」
「行くよ!………えいっ!!」
〈スカッ〉
雛は勢いよく蹴った……が、空振ってしまった
しかも
〈ドテッ〉
勢い余って転んでしまった
「いったぁ」
「ぷっ……ふふっ……あははっ……え?天海、今のまじ?」
西崎くんはあり得ないとでも言いたいように笑っている
「まじだよ〜」
「あははっ……ふふっ……ぷっ」
「ちょっと西崎くん!!」
