君とずっと
第5章 気持ち
〔in 教室〕
「はぁ〜」
「モテモテ少女、今日も恋の悩みですか?」
私がため息をついていると絢音が正面からニヤニヤしながら聞いてきた
「モテモテって……まぁいいや、ちょっと聞いてくれる?」
「え?今日、ノリ悪っ、相当悩んでるな」
「うん」
「で、何があったの?」
「昨日……」
私は全部話した
「完全に……」
「………〈ゴクッ〉」
「完全に両思いじゃん!!」
絢音は私の肩をバシバシと叩いてくる
「え?」
私の頭は「?」でいっぱいだ
「……このっ……鈍感少女が!!」
〈バシッ〉
雛の頭に絢音の平手がとんだ
「いてっ」
「どう考えたってこれは西崎くんも雛のこと好きでしょうが!!」
「はぁ」
「そうと解ればレッツ告白だ!」
「ふぇ!?」
「ほら、行くよ?」
「え?いや、ちょっと待って、絢音」
「なんで!!」
「その〜……自分のタイミングでいきたいと言いますか、突然すぎると言いますか……」