
君とずっと
第6章 告白
私は健くんに連れられて、展望台にやってきた
すごい……。
目の前広がる海、そこに沈もうとしている太陽
太陽が海も町も私たちもオレンジ色に染め上げている
私はその光景を目の当たりにし、言葉を失うほど感動していた
「今日の本当の目的はこれ」
健くんも太陽の方を見ている
「この夕日を雛ちゃんと見たかったんだ、ずっと決めてた」
「ずっと?」
「うん、家族でよくここに来てそのたびに思ってた、絶対にそうしようって決めてた」
健くんが私の方をじっと見つめている
私はドキドキが止まらなかった
「ずっと決めてた……好きな子ができたら連れてこよう、一緒に見ようって」
健くんの目はまっすぐと私をとらえていた
