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あいつとわたし

第1章 あいつとわたし

 "あいつ"はどんどん元気が無くなってくる。

 次の班長を決めるとき、私が班長になって"あいつ"を守ってやると思った。嫌いなはずなのに……。

 きっと私は、心のどこかで"あいつ"のことを好きと思っていたのかもしれない。

 でも結果は、駄目だった……。悔しくて泣いた。ずっと泣いていた。

 私は"あいつ"を思っている。でも"あいつ"は、私を思っついない。

 "あいつ"には、一票入った。私は、0票。

 一人でも信用されている"あいつ"のほうがいいと思った。

 誰にも信用されてなかったのは、私の方だった。

 一人ぼっち。きっとずっとこれからも……。

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