いつもとなりで
第1章 いつもとなりで
そして放課後……。
みんな帰り出す。もちろん龍平も帰った。教室に残っているのは、私と竜也、そして裕弥とあゆの四人だ。
「ねぇねぇ、竜也?」
「んっ……何?」
「もしかして告白かな?」
「んな、あほな。あんな可愛い子ならもっとかっこいい奴が好きだろ?」
竜也の説得力のある言葉に納得させられる。
「だよねぇ。ところで竜也は、木ノ倉さんのことどう思う?」
「ただのクラスメートだよ! あとちょい耳かして?」
「あっ……うん」
恥ずかしい、照れる。
「それに俺、ああいうぶりっ子苦手なんだよねぇ」
「そうなんだ」
良かった、ライバル増えなくて。
「あのね、裕弥くん」
あゆと裕弥が話し始めた。
「何ですか?」
「龍平くんのこと、どう思う?」
「いじめるし苦手です」
「ふーん。じゃあ、またね」
そう言ってあゆは教室を後にした。
「なんだ、帰ろっか?」
「あぁ……」
そして次の日……
「龍平くぅん?」
あゆがいつものぶりっ子口調で話しかける。
「何?」
「草木くんにぃ、龍平くんのことどう思う? って聞いたら嫌いって言ってたよぉ」
あゆはそう言うが、裕弥は決して嫌いとは言っていない。
「教えてくれてありがとな」
「うぅん、いいよぉ」
龍平はあゆがそう言ったのを確認すると、裕弥の元にいく。
「おいっ? 草木!」
龍平はきつい口調で裕弥を呼ぶ。
「何ですか?」
「昨日、俺のこと嫌いって言ったんだってな?」
「いえ……嫌いとは言ってません。苦手とは言いましたが」
「あそ。嫌いでも苦手でも一緒だよ!ふざけんじゃねーぞ」
龍平は裕弥を殴ろうとしたが……。
……バシッ……
「いったぁ……」
私の頬に激痛が走る。反射的に裕弥を守っていた。
「あっ……雪白、ごめん」
痛さに泣いた。
みんな帰り出す。もちろん龍平も帰った。教室に残っているのは、私と竜也、そして裕弥とあゆの四人だ。
「ねぇねぇ、竜也?」
「んっ……何?」
「もしかして告白かな?」
「んな、あほな。あんな可愛い子ならもっとかっこいい奴が好きだろ?」
竜也の説得力のある言葉に納得させられる。
「だよねぇ。ところで竜也は、木ノ倉さんのことどう思う?」
「ただのクラスメートだよ! あとちょい耳かして?」
「あっ……うん」
恥ずかしい、照れる。
「それに俺、ああいうぶりっ子苦手なんだよねぇ」
「そうなんだ」
良かった、ライバル増えなくて。
「あのね、裕弥くん」
あゆと裕弥が話し始めた。
「何ですか?」
「龍平くんのこと、どう思う?」
「いじめるし苦手です」
「ふーん。じゃあ、またね」
そう言ってあゆは教室を後にした。
「なんだ、帰ろっか?」
「あぁ……」
そして次の日……
「龍平くぅん?」
あゆがいつものぶりっ子口調で話しかける。
「何?」
「草木くんにぃ、龍平くんのことどう思う? って聞いたら嫌いって言ってたよぉ」
あゆはそう言うが、裕弥は決して嫌いとは言っていない。
「教えてくれてありがとな」
「うぅん、いいよぉ」
龍平はあゆがそう言ったのを確認すると、裕弥の元にいく。
「おいっ? 草木!」
龍平はきつい口調で裕弥を呼ぶ。
「何ですか?」
「昨日、俺のこと嫌いって言ったんだってな?」
「いえ……嫌いとは言ってません。苦手とは言いましたが」
「あそ。嫌いでも苦手でも一緒だよ!ふざけんじゃねーぞ」
龍平は裕弥を殴ろうとしたが……。
……バシッ……
「いったぁ……」
私の頬に激痛が走る。反射的に裕弥を守っていた。
「あっ……雪白、ごめん」
痛さに泣いた。