
ぜんぶ二人ではじめて
第4章 晃くんが分からない
また別の日。
家に帰って、お庭の花に水をあげてた。
あんまりたくさんじゃないから、ジョーロで。
悦史くんが一人でうちの前の道を歩いてた。
「あ。市川。」
メガネのズレを直しながら私を見つめる。
「悦史くん。今、帰り?」
「うん。今日は抽選会だから早めに上がったんだ。」
「そうなの。お疲れ様。」
「少し、話しても大丈夫?」
「うん。」
悦史くんは、真面目でとっても頭が良い。部活は、野球部でポジションはライト。
「お庭でお茶でもする?」
そう聞くと、
「いいの?」
と、遠慮がち。
「うん。良いよ。」
話を聞く時はちゃんと聞かなきゃね。
泰宏くんが、気をつけてって言ってた人の中に入る、悦史くん。
でも、同じ地域だから昔から知ってる友達。
だから、話くらい、ちゃんと聞きたい。
「紅茶で良い?」
「うん。」
「アールグレイとカモミールとアッサムがあるんだけど、どれが良い?」
「市川のオススメで良いよ。」
「私はミルクティーにするからアッサムだよ?」
「じゃあ、ミルクなしで、アッサムで。」
「了解でーす。」
笑顔で紅茶をいれる。
「晃が何か言ったでしょ?」
優しい口調で聞く。
「あ……うん。」
「何か……された?」
かぁぁぁ……
思い出して赤くなる。
「う、うん。」
それしか答えられない。
抱きしめられたり、壁ドンされたり…思い出すとまだ恥ずかしい。
紅茶を差し出して、ひいた手を……キュッと握られた。
「え?悦史くん!?」
驚いて悦史くんを見る。
悦史くんが、見つめた後、静かに目を閉じた。
そして…手を握ったまま、目を開けて、見つめられた。
「好きだよ。市川……。」
ドキッ!!!
そう言われた。
鼓動が速くなる。
「えっ!?」
突然!どうしたの?
見たことない、真剣な瞳が空気をも張り詰めさせる……。
握ってた手の甲に、チュッ……
優しいキスをくれた。
「悦史くん!」
ドキドキ……
どうしよう……。
全然悪い気しない。
ただただドキドキする。
家に帰って、お庭の花に水をあげてた。
あんまりたくさんじゃないから、ジョーロで。
悦史くんが一人でうちの前の道を歩いてた。
「あ。市川。」
メガネのズレを直しながら私を見つめる。
「悦史くん。今、帰り?」
「うん。今日は抽選会だから早めに上がったんだ。」
「そうなの。お疲れ様。」
「少し、話しても大丈夫?」
「うん。」
悦史くんは、真面目でとっても頭が良い。部活は、野球部でポジションはライト。
「お庭でお茶でもする?」
そう聞くと、
「いいの?」
と、遠慮がち。
「うん。良いよ。」
話を聞く時はちゃんと聞かなきゃね。
泰宏くんが、気をつけてって言ってた人の中に入る、悦史くん。
でも、同じ地域だから昔から知ってる友達。
だから、話くらい、ちゃんと聞きたい。
「紅茶で良い?」
「うん。」
「アールグレイとカモミールとアッサムがあるんだけど、どれが良い?」
「市川のオススメで良いよ。」
「私はミルクティーにするからアッサムだよ?」
「じゃあ、ミルクなしで、アッサムで。」
「了解でーす。」
笑顔で紅茶をいれる。
「晃が何か言ったでしょ?」
優しい口調で聞く。
「あ……うん。」
「何か……された?」
かぁぁぁ……
思い出して赤くなる。
「う、うん。」
それしか答えられない。
抱きしめられたり、壁ドンされたり…思い出すとまだ恥ずかしい。
紅茶を差し出して、ひいた手を……キュッと握られた。
「え?悦史くん!?」
驚いて悦史くんを見る。
悦史くんが、見つめた後、静かに目を閉じた。
そして…手を握ったまま、目を開けて、見つめられた。
「好きだよ。市川……。」
ドキッ!!!
そう言われた。
鼓動が速くなる。
「えっ!?」
突然!どうしたの?
見たことない、真剣な瞳が空気をも張り詰めさせる……。
握ってた手の甲に、チュッ……
優しいキスをくれた。
「悦史くん!」
ドキドキ……
どうしよう……。
全然悪い気しない。
ただただドキドキする。
