
ぜんぶ二人ではじめて
第44章 告白と変化
そうだね。
竜一くんが、モヤモヤしてても、思いを言えば受け入れてくれたから。
頑張れた。
それはたしかにそうだなぁ。
「うん。…そろそろ帰るね。」
そう言って竜一くんと病室を出た。
デイルームに行くと誰もいなかった。
「あいつら…。先帰ったか?」
「そうみたいだね。」
竜一くんが携帯に目をやる。
「あ。」
「ん?」
開いたメールの画面を私に見せた。
そこには…
【記念すべき日だから、2人で過ごしな。俺らのことは気にしないで。】
そうあった。
「じゃあ…どっか寄ってく?」
「うん。どこか行きたい所、ある?」
「ある!俺、市川とカラオケ行きたい!」
「カラオケ?」
「うん!嫌だ?」
「ううん。良いよ。行こう?」
「やった!」
肩を並べて2人で歩く。
背が高い竜一くんと背が低い私の身長差は、どれくらいだろう?
「竜一くん、身長何センチになったの?」
「187かな?」
病院を出て細い人通りの少ない道に入った。
「え?そんなに?…すごいなぁ。私とちょうど40センチ差だよ。」
「市川そんな低いんだ?」
「そうだよ。コンプレックスだよ。187センチの視界って良いんだろうね?」
「去年から20センチ伸びたからよく頭ぶつけるよ。」
そう言いながらカラオケに着いた。
受付を済ませて、部屋に入る。
荷物置いて座る前に…
「うーん?…なるほど、これが市川の目線ね?」
そう言って私の目線の高さになるよう屈んだ。
そして、
ヒョイって!
持ち上げたー!
「え?竜一くん!?」
向かい合わせて…目が…合う。
「恥ずかしいよぉ。」
「やっと!…待ってたよ!」
そう言われて、想いが溢れる。
ストンと、持ち上げてた身体を下ろし、見つめ合う。
ガシッと、竜一くんの背中に腕を回した。
「ありがとう、竜一くん。待たせてゴメンね?」
そう言って笑顔になる。
「市川……」
名前を呼んだあと、急に固まる、竜一くん。
「?」
深呼吸を始めた。そして…
「好きです。ずっとずっと好きでした。」
ドッドッドッドッ…
竜一くんの真剣な表情に緊張…
「俺と…」
「ダメ!竜一くん!私から言うって決めてたの。私から言わせて?」
それはずっとそう決めてたこと。
待ってくれてたから。
いざとなると緊張する。
竜一くんが、モヤモヤしてても、思いを言えば受け入れてくれたから。
頑張れた。
それはたしかにそうだなぁ。
「うん。…そろそろ帰るね。」
そう言って竜一くんと病室を出た。
デイルームに行くと誰もいなかった。
「あいつら…。先帰ったか?」
「そうみたいだね。」
竜一くんが携帯に目をやる。
「あ。」
「ん?」
開いたメールの画面を私に見せた。
そこには…
【記念すべき日だから、2人で過ごしな。俺らのことは気にしないで。】
そうあった。
「じゃあ…どっか寄ってく?」
「うん。どこか行きたい所、ある?」
「ある!俺、市川とカラオケ行きたい!」
「カラオケ?」
「うん!嫌だ?」
「ううん。良いよ。行こう?」
「やった!」
肩を並べて2人で歩く。
背が高い竜一くんと背が低い私の身長差は、どれくらいだろう?
「竜一くん、身長何センチになったの?」
「187かな?」
病院を出て細い人通りの少ない道に入った。
「え?そんなに?…すごいなぁ。私とちょうど40センチ差だよ。」
「市川そんな低いんだ?」
「そうだよ。コンプレックスだよ。187センチの視界って良いんだろうね?」
「去年から20センチ伸びたからよく頭ぶつけるよ。」
そう言いながらカラオケに着いた。
受付を済ませて、部屋に入る。
荷物置いて座る前に…
「うーん?…なるほど、これが市川の目線ね?」
そう言って私の目線の高さになるよう屈んだ。
そして、
ヒョイって!
持ち上げたー!
「え?竜一くん!?」
向かい合わせて…目が…合う。
「恥ずかしいよぉ。」
「やっと!…待ってたよ!」
そう言われて、想いが溢れる。
ストンと、持ち上げてた身体を下ろし、見つめ合う。
ガシッと、竜一くんの背中に腕を回した。
「ありがとう、竜一くん。待たせてゴメンね?」
そう言って笑顔になる。
「市川……」
名前を呼んだあと、急に固まる、竜一くん。
「?」
深呼吸を始めた。そして…
「好きです。ずっとずっと好きでした。」
ドッドッドッドッ…
竜一くんの真剣な表情に緊張…
「俺と…」
「ダメ!竜一くん!私から言うって決めてたの。私から言わせて?」
それはずっとそう決めてたこと。
待ってくれてたから。
いざとなると緊張する。
