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ぜんぶ二人ではじめて

第44章 告白と変化

美月に誘導されるがまま、頬を触り、頭を触り、首を触り、肩を触り、胸を触った!

柔らけぇぇぇ…

俺の手に収まる大きさだ。

「美月……キレイな胸。」

形がキレイだ。

乳首も可愛らしい。

真っ赤な顔してる美月を見て、上半身を完全に起こし、美月を抱き寄せた。

「可愛いよ、美月……。もう……これ以上は……やめてくれ。」

俺は、もうずっと我慢状態なんだ。

ヤバいって!反応しそう!

「ダメ?私、魅力ない?」

美月が言う。

「そーゆーことじゃないよ。……怪我して入院してるのに、まずいだろってこと!キスだけとか無理だから。お前の身体知ってるし。」

そう言った。もう必死だ。

「最後までしたいなんて言わないから!」

俺の胸の中で言う。

「昼間キスしたんだから、もう一度しても良いでしょ?」

「服……着ろ。」

俺のこのバクバク言ってる鼓動、聞こえないのかよ。

お前の心臓の音もすげぇな。

そりゃそうだよな。

勇気いるよな。

「分かった……」

そう言って、服を着た。

ホッとした。

でも今度は、ベッドの中に潜ってきた。

「こら!美月!」

まずい。

ベッドの中はまずいって。

コンコン!

!!!

ビクッ!

「根岸さん?入りますよ?」

看護師さんの声だ。

「お前、隠れてろよ?」

「うん。」

「はい!」

ガラッ!

「お変わりないですか?」

「大丈夫です。」

「痛みはどうですか?」

「痛みも特にないです。」

「お手洗いとか、日常生活で困ってることはないですか?」

「大丈夫です。」

「何か困ったことがありましたら、話してくださいね?」

「ありがとうございます。」

「もうすぐ消灯なので、電気、消しますよ?では、失礼します。」

「おやすみなさい。」

ガラッ……

扉が閉まった。

「みーつーきー!もう、帰りなさい!」

「嫌!」

「美月!」

ベッドの中から出てきた美月が俺を押し倒す。

「美月。」

電気が消えて、外の月明かりだけが照らす。

見つめる美月が……キレイだ……

「ヤス兄……キスだけで良いから。もう一度、ちゃんと、キスして?」

美月の気持ちを考えると、簡単には断れない。

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