
薔薇寮の淫
第8章 愛するという意味
・藤ヶ谷side
予想外のことに、固まってしまっていると。
北山の嗚咽が微かに聞こえハッと我に返る。
北「やっぱ‥ヒクッ!…嫌‥なん…だわ‥ううっ」
藤「あ、ごめん違うって、そうじゃないから泣くな」
北「…んじゃ‥してくれっか?」
藤「いいのか本当に?だって、お前は」
北「横尾さんのこと…言ってるんなら‥気にしなくていっからよ」
藤「でも」
北「だってこういうもんは早いもん勝ちじゃね」
藤「はっ?」
いや、そこでそれは言わないだろう。
だが北山の言葉は更に続き
北「藤ヶ谷」
藤「なに?」
北「俺は、お前がいい」
藤「えっ」
北「お前じゃなきゃ嫌なんだわ、クッ」
藤「北っ」
その言葉を聞いて、やっと俺は。
こいつの言いたい事が分かった気がしたんだ。
藤「つまりはそれが、お前が気づいた俺への気持ちってわけ?」
そう聞くと、コクンと頷く
マジで!?だったら、覚悟を決める。
今度こそ、絶対に離しはしないから。
藤「分かった ニコッ」
北「ほんとか?」
藤「あぁ、フッ」
北「藤っ…くっ‥ヒクッ」
藤「うわっ、ちょ」
と、途端こいつはまた泣き出してしまってさ。
藤「おまえ今日は、本当によく泣くなぁ ハハッ」
北「こっ、これは…嬉し涙だから‥いいんだ クッ」
藤「へっ?あぁーははっ、まぁいいけど クスッ」
北「よくねぇ普通の涙とはわけが違うんだかんな」
藤「なんでそこで拘る」
北「くっ、ちーっとも分かってねんだからよ人の気持ち、クッ」
藤「北山?」
あげく今度は、ブツブツと独り言が始まってしまうし
北「俺が今、どんな思いでいるんだか少しは察知しろってんだ」
もう分かってるって、フッ
北「なんでこんな奴を好きになっちまったんだか」
おーい聞こえてるぞ、クスッ
北「はぁーやんなっちまうマジっ」
何が?つうかいい加減これ見よがしに言ってるんじゃないよ。
藤「それじゃあ、よす?」
俺が、そう言ったとたん。
北「いっ、嫌だ意地悪言わねぇで頼む」
藤「なら、もうそこでやめにしたらどう?クスッ」
北「うっ」
勝負あり、クスッ
・
予想外のことに、固まってしまっていると。
北山の嗚咽が微かに聞こえハッと我に返る。
北「やっぱ‥ヒクッ!…嫌‥なん…だわ‥ううっ」
藤「あ、ごめん違うって、そうじゃないから泣くな」
北「…んじゃ‥してくれっか?」
藤「いいのか本当に?だって、お前は」
北「横尾さんのこと…言ってるんなら‥気にしなくていっからよ」
藤「でも」
北「だってこういうもんは早いもん勝ちじゃね」
藤「はっ?」
いや、そこでそれは言わないだろう。
だが北山の言葉は更に続き
北「藤ヶ谷」
藤「なに?」
北「俺は、お前がいい」
藤「えっ」
北「お前じゃなきゃ嫌なんだわ、クッ」
藤「北っ」
その言葉を聞いて、やっと俺は。
こいつの言いたい事が分かった気がしたんだ。
藤「つまりはそれが、お前が気づいた俺への気持ちってわけ?」
そう聞くと、コクンと頷く
マジで!?だったら、覚悟を決める。
今度こそ、絶対に離しはしないから。
藤「分かった ニコッ」
北「ほんとか?」
藤「あぁ、フッ」
北「藤っ…くっ‥ヒクッ」
藤「うわっ、ちょ」
と、途端こいつはまた泣き出してしまってさ。
藤「おまえ今日は、本当によく泣くなぁ ハハッ」
北「こっ、これは…嬉し涙だから‥いいんだ クッ」
藤「へっ?あぁーははっ、まぁいいけど クスッ」
北「よくねぇ普通の涙とはわけが違うんだかんな」
藤「なんでそこで拘る」
北「くっ、ちーっとも分かってねんだからよ人の気持ち、クッ」
藤「北山?」
あげく今度は、ブツブツと独り言が始まってしまうし
北「俺が今、どんな思いでいるんだか少しは察知しろってんだ」
もう分かってるって、フッ
北「なんでこんな奴を好きになっちまったんだか」
おーい聞こえてるぞ、クスッ
北「はぁーやんなっちまうマジっ」
何が?つうかいい加減これ見よがしに言ってるんじゃないよ。
藤「それじゃあ、よす?」
俺が、そう言ったとたん。
北「いっ、嫌だ意地悪言わねぇで頼む」
藤「なら、もうそこでやめにしたらどう?クスッ」
北「うっ」
勝負あり、クスッ
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