テキストサイズ

薔薇寮の淫

第9章 動き出した想い

・二階堂side

俺たちは、わざとそうしていたんだ。



千「ニカ、あれを見て」



ミツと太輔が、周りを気にしなくて済むように。



玉「ミツが泣いてる」



でもその光景を見て、みんなして固まってしまう。



宮「2人で何の話しをしているんだろう?」



あの気の強いミツが嘘みたいだ…

まるでガヤに、すがりつくみたいに抱きつき泣いてるだなんてさ。



千「ここからだと、あんま聞こえないから何を言っているんだか分からないよ」



けどわったーはそんな2人をただ黙って見つめているだけで。

と、そのとき。



宮「えっ、なにあれ!?」

玉「どういう意味」



突然、ガヤはミツの首筋へ吸いつくみたいにキスをし



千「まさか、キスマークを付けてるんじゃないよな」

横「いや付けてるんだろうよ確実に、フッ」

ニ「どうして?」

宮「だってキタミツは横尾さんの恋人になるんじゃなかったの?」

横「さぁ、この先の展開を見てれば分かるんじゃないか クスッ」

玉「もしかしてミツはガヤの方を選んだって事?ねぇわた答えてよ」

ニ「‥‥っ」



最初っから、そのつもりで俺達をここへ呼んだんだ。

そういうことだろ?ミツをガヤのもとへ返すため。

それから2人はキスを交わし自然と身体を重ね合わさっていき。

でもその姿に尚さら俺達が驚いたのは言うまでもない



千「なっ、なんかさ」

宮「キタミツ可愛いよね」

玉「…うん」

横「ふっ」



それは、端から見ていても明らかだった。

ミツがかなり積極的にガヤを受け入れようとしていることが。

あげくそれがめっちゃイジらしくて可愛いらしい。

あんなミツ初めてだ、わったーがそんなふうに変えたってわけかよ。

すると―




ストーリーメニュー

TOPTOPへ