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薔薇寮の淫

第10章 震える古傷―

・玉森side

俺は今、宮田とガヤの部屋へ向かっている途中。



宮「タマねぇタマったら」



わたから話しを聞き急いで五関グループに行ったその帰りってわけなんだけど。

もう大変だったんだから…

こいつ、帰らないって言い張って珍しく俺の言うことを聞いてくれないし。

迷惑かけてるって全然わかってなくてさ。

で、俺がひたすら。

ごっち達に謝りまくってる姿を見てやっとって感じで

ほんと参ったよ、ハァ!



玉「すみませんでした」

五「いいよ、そんなに謝らなくても」

玉「いえ本当にゴメンなさい、もうこんなことさせませんから」

五「それって、つまりは」

玉「あっ、えっとーみっ、みんなが待ってるんで俺達はこれで」

五「そっ、じゃまたね」

玉「ほら行くよ」

宮「まっ、待ってタマ」



ガチャ、バタン!

ったく世話が焼けるったらありゃしない。



宮「もしかして怒ってる」

玉「煩い宮田は黙って俺についてくればいいんだ」

宮「だってぇ」

玉「だいたいなぁ、あそこで一体なにをするつもりだったわけ?」

宮「そっ、それは修行を」

玉「それって俺以外の奴とするってことだよね?」

宮「えっ」

玉「そうなるだろ?あそこは1人のネコを皆で共有しているんだから」

宮「あっ」



するとこいつは今ごろ気づいたって顔をし。



玉「もしかして、そんな事も分からないで行ったんだバッカじゃね」

宮「あはっ」

玉「笑い事じゃない、そんなの絶対に許さないんだから俺以外の奴とするだなんて!クッ」

宮「へっ?」

玉「宮田は、俺とだけしていればいい俺だけ感じさせてればいいんだ分かった」

宮「たっ、タマ?あのそれって」

玉「じゃなきゃ恋人になんかなってやらないよ、よく覚えておけ」

宮「はい」

玉「はいじゃない、ちゃんと言ってって」

宮「なにを?」

玉「もう知らない」

宮「タマ?」



宮田の鈍感!





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