薔薇寮の淫
第5章 波立つ波紋
・藤ヶ谷side
さてと急がなくっちゃ。
郁人が帰ると俺はすぐさま荷物をまとめ。
それから―
藤「北山、起きろ!えっ」
北「くっ」
藤「お前いつから目を覚ましていたんだ?」
北「すっ、少し前」
ベットの傍へ行くと、目も合わさず俯いているその姿があった。
ふっ、当たり前か俺の顔なんか見たくもないだろうし
が、そんな悠長なこと今は言ってられない。
藤「なら話しは早い急いで服を着てくれ、この部屋を出るから」
北「はっ?」
藤「ほら早くしろって自分でしないなら俺が」
北「‥‥っ」
バッ!
北「さっ、触るんじゃね」
藤「北っ」
とたん触れようとした手を振り払われてしまう。
ズキン!
藤「だったら」
北「着りゃいいんだろ着れば俺だってこんな部屋早く出たいわ!クッ」
藤「そっ…か」
そんな北山の態度に、再び心が痛む。
だが感情に浸っている暇なんてないんだ。
わたが帰って来る前にこいつをここから連れ出さないと。
藤「準備は出来たか、じゃ行くぞ」
グイッ!
北「ふっ、藤ヶ谷!放せ」
藤「いいから黙ってついて来い」
北「なっ」
バタン!
俺は北山の手を強引に掴むと部屋を飛び出して行く。
北「ちょ、そんなに引っぱるんじゃね痛いじゃんか」
必ず護る、そう決心したのはいいが。
北「なぁ、どこへ行くつもりなんで?」
正直、俺はどうしていいのか分からないでいた。
北「お前いったい何を考えているんだよ言えって」
ガチャ!
だから、これしか思いつかなくてさ。
管「部屋替えねぇ」
藤「お願いします」
北「‥‥っ」
管「そう簡単に出来るものじゃないよ」
藤「でも、郁人はOKって言ってくれました」
管「戸塚くんをそこへ移動し北山くんの所へ貴方がってことでしょ?」
藤「はい」
管「私ひとりでOK出せることじゃないんでね、すぐには返事できないけどいいかな?」
藤「どのくらい」
管「少なくとも1週間は」
藤「そんなに!」
それまで別々の部屋にいて護りきる自信なんて俺にはない。
やっぱり、泊まり込むしかないか。
・
さてと急がなくっちゃ。
郁人が帰ると俺はすぐさま荷物をまとめ。
それから―
藤「北山、起きろ!えっ」
北「くっ」
藤「お前いつから目を覚ましていたんだ?」
北「すっ、少し前」
ベットの傍へ行くと、目も合わさず俯いているその姿があった。
ふっ、当たり前か俺の顔なんか見たくもないだろうし
が、そんな悠長なこと今は言ってられない。
藤「なら話しは早い急いで服を着てくれ、この部屋を出るから」
北「はっ?」
藤「ほら早くしろって自分でしないなら俺が」
北「‥‥っ」
バッ!
北「さっ、触るんじゃね」
藤「北っ」
とたん触れようとした手を振り払われてしまう。
ズキン!
藤「だったら」
北「着りゃいいんだろ着れば俺だってこんな部屋早く出たいわ!クッ」
藤「そっ…か」
そんな北山の態度に、再び心が痛む。
だが感情に浸っている暇なんてないんだ。
わたが帰って来る前にこいつをここから連れ出さないと。
藤「準備は出来たか、じゃ行くぞ」
グイッ!
北「ふっ、藤ヶ谷!放せ」
藤「いいから黙ってついて来い」
北「なっ」
バタン!
俺は北山の手を強引に掴むと部屋を飛び出して行く。
北「ちょ、そんなに引っぱるんじゃね痛いじゃんか」
必ず護る、そう決心したのはいいが。
北「なぁ、どこへ行くつもりなんで?」
正直、俺はどうしていいのか分からないでいた。
北「お前いったい何を考えているんだよ言えって」
ガチャ!
だから、これしか思いつかなくてさ。
管「部屋替えねぇ」
藤「お願いします」
北「‥‥っ」
管「そう簡単に出来るものじゃないよ」
藤「でも、郁人はOKって言ってくれました」
管「戸塚くんをそこへ移動し北山くんの所へ貴方がってことでしょ?」
藤「はい」
管「私ひとりでOK出せることじゃないんでね、すぐには返事できないけどいいかな?」
藤「どのくらい」
管「少なくとも1週間は」
藤「そんなに!」
それまで別々の部屋にいて護りきる自信なんて俺にはない。
やっぱり、泊まり込むしかないか。
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