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薔薇寮の淫

第5章 波立つ波紋

・藤ヶ谷side

千「もう時間の問題なんだいくらガヤが防ごうとしたって無駄なんだから」

藤「ちょ、どういうこと」

千「くっ」

藤「おまえ、その為に俺を連れ出したんじゃないよな答えろ」



俺は焦った。

健永の部屋へ来てから何だかんだいって1時間半以上は経っている。



藤「言わないならお前とは絶交だぞ」

千「たっ、タマが」

藤「玉森?」



すると絞り出すような声でこいつは言ったんだ。



千「今頃は…もう‥クッ」



なっ、あいつが北山を襲いに!?マジかよ。

それは予想外のことだった

ダッ!



千「もうやられてしまっている」

藤「そんなわけない北山はそう簡単には抱かれたりはましてやタマに、まだ間に合う」

千「薬を使ってるんだすぐ堕ちちゃってるに決まってる」

藤「なに!」

千「痺れ薬で動けなくし、媚薬でモノにするって言ってた」



嘘だろ、なんであいつそんなもん持ってるんだよ。

ハッ、わたか!



千「諦めてグループの方針通りで行こう、ねっ?ガヤさん」

藤「嫌だ」

千「そんなこと言ったって逆らえるわけないって」

藤「それでも俺は、北山を誰にも渡しはしない」



ダッ!



千「行っちゃダメだ、辛い思いするだけだってタマが済んだ後はわったーがすぐ抱く手はずになっているんだ」



冗談じゃない、ガチャ!



千「ガヤさんたらぁー」



バタン、俺は走った。

そんなに広い寮内じゃないのに。

北山のいる部屋が凄く遠くに感じながら。

ダダッ!

タマに抱かれてしまっただけなら。

また俺がすればそれだけのことで済む。

けど…

リーダーのわたにヤられてしまったら、もうどうする事も出来ないんだ。

頼む、間に合ってくれ。

ガチャ、バタン!



玉「がっ、ガヤ!?」

藤「玉森、お前なぁーっ」

玉「くっ」



そのソファーの上には全裸でうつ伏せになっている、北山がいた。

肩で辛そうに息をしながら






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