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・藤ヶ谷side

千「そんでさニカが」



さっきから延々と続いてる健永の話し。

だが、どれも大した事じゃない。



千「宮田はな」

藤「健永」

千「なに？」

藤「おまえ結局のところ、なにが目的で俺を呼び出したんだ？」

千「えっ」



それは昼を食べ２時を少し回った頃だろうか。

こいつはいきなり来て泣き出してよ。



藤「どっ、どうした」

千「俺、もうダメ ﾋｸｯ」

藤「何が言わなきゃ分からないだろ」

千「うっ、ここじゃ言えねもん…だって‥ｸﾞｽﾝ」

北「俺がいるからか？ﾌｯ」

千「部屋まで来て慰めてよガヤさぁーん ﾋｸｯ」

藤「ぁ…あぁ‥ﾁﾗｯ」

北「俺のことなら気にしなくてもいいぜ、ﾌｯ」

藤「でっ、でも」

北「心配しなくても独りで部屋から出たりなんかしないし」

藤「本当か？」

北「あぁ、しちめんど臭い事には巻き込まれたくないからな、ﾌｯ」

藤「鍵は、ちゃんと閉めとけよ」

北「分かってるって」

藤「それから」

北「ガキじゃねんだ、いちいちお前に言われなくても大丈夫だって」

藤「そっか、ふっ、なるべく早く帰って来る」

戸「心配症だね藤ヶ谷は」

藤「トッツー、今日は」

戸「今んとこ呼ばれてないから安心していいよ、このまま何も用がなければ傍にいるし ﾆｺｯ」

藤「じゃあ頼む」



まさかそのあと郁人が来て

トッツーを連れ出してしまっていただなんて俺は知るよしもなく。



千「そりゃあ、やることは決まってるじゃん」

藤「悪いが、しないぞ」

千「なんで？」

藤「俺さぁ、そういうのはもうやめにしようかと思ってるんだ」

千「じゃニカやタマとも」

藤「するつもりはない」

千「宏光の事が原因？」

藤「なぁ、お前もやめたらどう健永？」

千「‥‥っ」

藤「寂しいのは分かるけど」

千「むっ、無理だって」

藤「んっ？」

千「だってニカはわったーに抱かれるのやめないもんタマとだって、ｸｯ」

藤「それは」

千「俺に独りで耐えてろって言うの酷いじゃんガヤさん、ｸｯ」



おまえ…



千「そっ、それにさ、宏光だって」

藤「なんだ、北山がどうかしたか？」

千「遅かれ早かれいずれはわったーのネコになっちまうんだぞ」

藤「‥‥っ」





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