薔薇寮の淫
第6章 仕掛けられたら罠
・横尾side
五「横尾も大変だね、あんなに可愛がっていた藤ヶ谷に裏切られちゃうなんてさ」
横「まさかあいつが、あそこまで本気で惚れてしまっているとは思ってなかったから ハハッ」
五「でも上手く行けば」
横「寮内きっての、最強のカップルになる」
五「だったら、是が非でもやり遂げなくちゃ」
横「絶対に、フッ」
俺と五関は、こうして時々会っては互いの状況を報告し合っていた。
横「そっちはどう?」
五「うん、上手く行ってはいるけど」
横「んっ?」
五「ただ、1つだけ困ったことがあってさ」
横「もしかして郁人の事」
五「特攻役が、本気で恋しちゃったものだから役目を果たさなくなっちゃって」
横「どうしてるんだよ」
五「塚ちゃんが何とか頑張ってくれてはいるんだけどね」
横「押しが弱い?」
五「俺が前へ出るしかないかなぁ クスッ」
横「いま何人いるんだお前んとこの裏グループの一員は?」
五「結構集まってる、まっあれから転校生が来ないから寮内で物色するのはちょっとキツイけど クスッ」
横「それは仕方ない」
五「さすがに他のグループのリーダーが手をつけた奴はかっさらえないし」
横「あぁ」
そう五関のグループの人数が少ないのは言ってみればダミー。
本当は、かなりいる。
五「横尾は大丈夫か?」
横「んっ?」
五「心配しなくてもあいつは元気にしていると思うよ」
横「たぶん、フッ」
五「会いたいんだろ」
横「ふっ」
あのとき、恭平は―
飯「ダメだっ、俺について来ちゃ」
横「どうして!」
飯「言わなくても分かるだろ?フッ」
横「くっ」
飯「ここでやめたら、今まで頑張って来たことが全て水の泡に、それに」
横「五関だな」
飯「あいつは独りでもやろうとするに決まっている」
横「弟のためにか?」
飯「あぁ、フッ」
横「力になってやれと」
飯「渉だって見捨てることなんか出来ないくせに」
横「恭平、クッ」
飯「俺は、そんなお前だから好きなんだよ」
本当は学校なんか辞めここを出て、一緒について行きたかった。
でも―
・
五「横尾も大変だね、あんなに可愛がっていた藤ヶ谷に裏切られちゃうなんてさ」
横「まさかあいつが、あそこまで本気で惚れてしまっているとは思ってなかったから ハハッ」
五「でも上手く行けば」
横「寮内きっての、最強のカップルになる」
五「だったら、是が非でもやり遂げなくちゃ」
横「絶対に、フッ」
俺と五関は、こうして時々会っては互いの状況を報告し合っていた。
横「そっちはどう?」
五「うん、上手く行ってはいるけど」
横「んっ?」
五「ただ、1つだけ困ったことがあってさ」
横「もしかして郁人の事」
五「特攻役が、本気で恋しちゃったものだから役目を果たさなくなっちゃって」
横「どうしてるんだよ」
五「塚ちゃんが何とか頑張ってくれてはいるんだけどね」
横「押しが弱い?」
五「俺が前へ出るしかないかなぁ クスッ」
横「いま何人いるんだお前んとこの裏グループの一員は?」
五「結構集まってる、まっあれから転校生が来ないから寮内で物色するのはちょっとキツイけど クスッ」
横「それは仕方ない」
五「さすがに他のグループのリーダーが手をつけた奴はかっさらえないし」
横「あぁ」
そう五関のグループの人数が少ないのは言ってみればダミー。
本当は、かなりいる。
五「横尾は大丈夫か?」
横「んっ?」
五「心配しなくてもあいつは元気にしていると思うよ」
横「たぶん、フッ」
五「会いたいんだろ」
横「ふっ」
あのとき、恭平は―
飯「ダメだっ、俺について来ちゃ」
横「どうして!」
飯「言わなくても分かるだろ?フッ」
横「くっ」
飯「ここでやめたら、今まで頑張って来たことが全て水の泡に、それに」
横「五関だな」
飯「あいつは独りでもやろうとするに決まっている」
横「弟のためにか?」
飯「あぁ、フッ」
横「力になってやれと」
飯「渉だって見捨てることなんか出来ないくせに」
横「恭平、クッ」
飯「俺は、そんなお前だから好きなんだよ」
本当は学校なんか辞めここを出て、一緒について行きたかった。
でも―
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