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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第6章 風邪なんてオレにうつしてさっさと治しちまえよ♡ver.渚







「…よく眠ってた。少しは楽になったか?」


ただ本当に本気で自分を心配してくれているんだと、そんな言葉が胸に浸み込めば、自然と気が緩んでそれにつられて頬も緩む。

渚くんのことだから、きっと暴走したアタシの焚きつけたともいえるワガママ行為をネタに、起きたら即イジメ倒してくるのではないかと思ったけれど…

…本当にどこまでカッコいいんだろうか、このオトコは。


「あぁ、顔色もさっきよりは多少マシか。汗かいてる、着替えろ。…起きれるか?」

「……ん」


ごめんなさい、渚くん。


「なんでも言うこと聞く…」

「…は?」


そんなどうしようもないことを考えてしまう自分はなんて愚か者なんだ…

生まれる罪悪感に加え、思わず口をついて出た心の声。


それなのに…

それなのにアタシをそっと抱き起こしてくれる彼は超紳士で…



「あぁ、その前に熱…」


─ピトッ…


あ…


─チュッ…


って、あれ……!?


でもちょっと待て?

熱を計るとはこういことだっけか!?

間違えたのはアタシの耳なのか、渚くんなのか…

一向に出てこない体温計。それどころか…


「…ッ─ハァ…」

「………」


重ねられた唇に


「んぅ……ッ、ふ………」


顎に添えられた親指で下唇をそっと割られて、


「はっ…んぅ………ッ─ぁ…」


その隙間から挿し込まれた舌で口のなかを掻き回されて…


「…なぎ…ッ、ンン!!」


しかもそれは徐々に激しくなる一方で…


「待、ッ─」

「熱…」


こんな…


「…黙って計らせて」


計り方とか…





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