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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第6章 風邪なんてオレにうつしてさっさと治しちまえよ♡ver.渚






神様、仏様、魔王様?

アタシはどれだけ朽ち果てているのでしょうか。

どんだけ欲求不満なの?

アタシの潜在意識はどうなってるの?

脳ミソ生きてる?シナプス大丈夫???

ものすごく自分自身が不安だ!!


──だけど夢にしては

スゴく気持ち良かった…


っておいっ!!!!


『えぇ…ではまたいつでも、ご連絡を………、!?』


すると、電話を切りかけた渚くんが腕のなかでひっそりと静かな悶絶をはかるアタシに気付いたらしく、至近距離でバッチリと視線がかち合った。



「…ッえ、え、え、っと。もう…朝なの?」


「…朝じゃない、まだ夕方だ。お前、よく眠ってたよ」


へ…

え…?

えぇ⁉…夕方って、なんだ……?


今日は渚くんが一日お休みのはずで、だから朝から一緒に出掛ける約束をしてて…

でも今は…?

なぜに夕方?

まさか休みを潰してアタシたちは一日中寝てたのか…?

いや、そんなことあり得ないはず…


「え、ええっと…」


なら今日の予定はどうなった?

貴方様の貴重なお休みはいったいいかがなされたの?


うぅ……ダメだ、考えれば考えるほどわけわかんなくなる。


「……○×#¥@♂△♀」


すると、


「どうした?そんな顔して…変な夢でもみたのか?」


不思議そうな顔をした彼がおもむろにアタシの顔を覗き込んでくる。


「………渚…くん…」

「なんだよ。怖い夢だったなら、ほら…話せよ」

「……ッ」


唇の上をそっと指でなぞった彼が顔を真っ青にするアタシを見てふわりと甘く笑う。





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