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許されぬ恋

第1章 許されぬ恋


そして「さんは付けなくていいですよ」と優しい眼差しで見つめながら隼人は言った。

そうしているといつの間にか明け方になっていた。

「もう帰らないと!旦那が変に思ってしまう、今まで遅く帰った事ないの。」

そう言ってベットから下りて服を着替えようとしたとき急に隼人が手を引っ張り再び抱き寄せた。

「もう少し駄目ですか?」と隼人は言った。

「私もいたい隼人と一緒に……もう寂しい思いはいや!…………だけど帰らなくては…」と言って再び私は帰る用意をし玄関に向かった。

すると隼人は携帯番号と合鍵を渡してくれた。

「何時でも此処を貴女の安らぎの場所にしてください。僕が貴女を守りますから。」

私は隼人が送りますよと言ったのを断った。

(もし誰かに見られたら、旦那に知られる。そうなるともう隼人と会えなくなることが怖かった。)

そう思いながら私はマンションを後にした。

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