テキストサイズ

憧れの二人は女王様と召使い?

第2章 2




「ただいまー」


「あー疲れたー…やっと自由じゃー」


「あっ!最後まで持てよな…」


アイスの袋を手放し靴も揃えず脱ぎっぱなしでキッチンに直行してスプーンを手にした


「はやくー!アイスが私を呼んでるー!」


「ご飯の前にアイスかよ…」


「なんか言ったー?」


「いえ!なにも!今すぐ持ってきます!」


へへへ…楽しみ!

なに味から食べようかな?

バニラ?

チョコ?

いちご?

それとも抹茶か!?


今なら全種類食べれる…けど…


「悩んじゃって決めれないから慧人選んでよ!」


「え、じゃあ…」

「「チョコ!」」


「えへへ…あったりー!」


「なんだ、決まってたんじゃん」


慧人はチョコ味のハーゲンドッツを手渡して残りの物を冷凍庫に閉まっていく

私はそれを横目にふたを開けてすくった


「違うよ?」


「へ?」


「慧人がチョコ味好きなの知ってるから」



慧人が冷凍庫の前でしゃがんでる横に
私もしゃがんでスプーンを彼の口元へ運んだ


「ご飯分けてくれた分とりんごの分と重いの持ってくれた分」



まだ驚き固まってる彼に無理矢理スプーンをつっこんだ


「んぐっ!」


「お礼だって言ってんの!最初の一口なんだから
有り難く思いなさい?」


「麻理恵…」


「おお!やっぱ思いきって高いの買わないとね!くそうめぇ…生き返るわ!」


二口目のアイスを食べた

変な間が気持ち悪くて間髪いれずに感想をのべた



「ふふっ、ありがとう…麻理恵」


「……うん…」


それは意図も簡単にぶち壊しになった

こうゆうの嫌い…私らしくない…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ