憧れの二人は女王様と召使い?
第6章 今までと同じ…?
「ただいま」
買い物を済ませ家に帰ると
キッチンに迷わず向かう
よし!久々にやるか!
私の手料理が食べれるなんてありがたみの極みなんだからね
下ごしらえに玉ねぎのみじん切り
それをあめ色になるまでじっくり炒める
挽き肉に塩コショウ、卵、牛乳に浸したパン粉、
さっき炒めた玉ねぎのあら熱をとったものを入れて
お肉が手の熱で温まらないように素早く
氷水で手を冷やしながら捏ねる
こね終わったら、私と慧人で
ふたつに分けてタネを手のひらの上で伸ばし
中心にピザ用のとろけるチーズを乗せてそれを周りのタネで包んで形を整える
フライパンを用意し、火をつけ焼く
焦げないように。かつ生焼けにならないように
フライパンの横には付け合わせのコーンスープを作る
その為かなり神経を使って両方の様子を見なければならない
これ…慧人毎日やってんだ
朝御飯も、お弁当の分も晩御飯も
まだ作り終えてないのにもう疲れた
なんならみじん切りの時点で辛かった!
学校後だしな……
無理させてたのかな…?
いくら好きでやっててもダルすぎね?
「ははっ…まじか……」